teren-paren DIARY

本とマンガと映画のゆるい記録をつけていきます

宝石の国(9)を読みました

 

発売日から結構経ってしまっていたけども。

  

以下ネタバレ。
 

 

意外と月で快適に過ごす宝石たち。
不自由になったのは常に目隠しをしているアレキちゃんくらいか。
パパラチアが復活して、カンゴームはエクメアに取り込まれる。
ユークレースが見せた計り知れない懐の深さも9巻の見どころでした。
 
 
ついでに1巻から読み通してみました。
ここまで明かされて読み返すと、これはこういう意味だったのか・・・とか、そういえばこういうこともあったね・・・とか。
 
1巻で、月人の襲撃は来たことがない夜に見回りをするという、空しいけれども自分にしかできない仕事をシンシャがしていると明かされ、フォスはそれに代わる新しくて楽しい仕事を君に見つけるから・・・!というところでこの話はスタートしています。
 
 
夜に月人が来ない理由が、月人の労働組合のせいだということが判明。
ろうどう・・・くみあい・・・
地上や海に比べると、かなり人間時代の風習が残っている月。
 
有志の月人の協力のもと、夜襲をかけるフォス。
それを待ち受ける、地上に残っている宝石たち。
シンシャもその宝石たちに混ざってみんなで戦っている・・・
フォスが空しい仕事の代わりに新しい仕事を見つけたはずだったけど、フォスが月に行ったことで、シンシャは必要とされて仲間と戦う・・・
皮肉にも!
 
最後は夜明けとともに、月人とカンゴームが夜襲をかけた3人を迎えに神々しく登場。
うん、労働条件が満たされたからね・・・
かぐや姫を迎えに来る天上人みたいだったけど、カンゴームは利用されてないといいなあ。
 
エクメアへの交渉の結果、砂になってしまった仲間の再生は高度5以上でないと不可能とはっきり言われてしまい、フォスは、ラピスが再生されたら頭を返すよとカンゴームに言っていますが、取り合われずに話は終了。
いやいやいや、フォスの頭は硬度の基準を満たさないから再生できないって・・・
となると、フォスはどうなるの?
月で頭部の合成はできるのかな?
 
 
そういえば前巻では、月へ行って月の食べ物を口にして、四十九日で地上に戻って・・・
昔から、異界に行ったときはその食べ物を口にすると戻れなくなるというのはよくある話。
この場合は、フォスが(のんきに)地上で暮らすことはできなくなるという意味だと思いますが・・・
海でもらった貝殻アゲートの足に、氷山で無くした手の代わりにインクルージョンのない合金の手に、月で入れられた真珠の目に・・・と、どんどん原型をなくす主人公。
フォスは人間になるの?
 
夜襲から戻ったあとのことも気になります。
月に残っている宝石たちの衣装も気になる。やはりダイヤはトップモデルなのかとか。
金剛先生と地上に残った宝石たちとの関係性の今後も気になるところ。
次巻は夏ごろかな~待ち遠しい!